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二人の家
両親は私の恋人になったキミをみて喜んだ。
「この家を出て、二人で暮らしたらどうだ」
お父さんが家を建ててくれるらしい。
両親から離れるのは寂しかったけど、キミと二人なら大丈夫だと思って楽しみになった。
家を建てるのは、二人のお気に入りの場所。
人が誰も住んでいない、大きな川の向こう岸。
季節には彼岸花が沢山咲いて、紅い絨毯にみえる。
その川には橋も無くて、今まで誰も入れなかった。
でも、お父さんが友達と一緒に橋を架けてくれた。
お父さんは大工でもなんでもないから、橋は少しだけ頼りなく見えたけど、キミと私が渡るのには十分だった。
そして、二人の家が完成した。




