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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.14


 磯場に着くと、丁度干潮であり沖の方まで岩場が見えている。朝の磯場は干潮のせいもあるのか殊更潮の匂いがキツく、でも逆にそれが悠人の気持ちを穏やかにする。目を細め水平線を眺めると、遠く魚が飛び跳ねている様が現実とは思えない。



 潮をたっぷりと含んだ重い風。胸いっぱいに吸い込むと、肺胞が活力を増しかつてない力で全身に血液を押し出している気がする。


 水面ギリギリに飛び交う海鳥の白さと深い藍色の水面のコンストラクトは、どんな有名な絵画よりも悠人に感動を与えている。



「おーい、ユートー、そろそろ採るよおー」



 ハッと我に帰り、京に向かって頷く。改めて磯場を見渡す。彼方此方に潮溜まりが出来ており、簡単に採取出来そうだ。



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