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第二楽章 Valkyrie Op.11
けたたましい鶏の鳴き声で悠人は目が覚める。一瞬ここはどこだ、と考えるも、すぐに京の家だと気付き、大きく背伸びをする。
と、左の脇腹に激痛を覚え、思わず呻いてしまう。あと、鼻梁も。
庭に面した障子戸が優しく開き、
「おっはよー。よく寝れた?」
今日も元気に京が顔を出す。その顔を繁々と眺め、この子は何一つ化粧を施していないのに、何故にこんなにも美しいのか、と考え込んでしまう。
そんな悠人に首を傾げつつ、
「布団片してなー。もーすぐ朝ご飯だぞおー」
昨日の失態を思い出し、今朝はキチンと、
「はいよ。任せとき」
よろしい。及第点だ。悠人は自己採点に満足し、悠々と布団を片し始める。




