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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.4


 自室に引き篭もる京に一声かけて、風呂場に向かう。お湯で顔を洗い冷水でしばらく鼻を冷やす。風呂に浸かり体を解す。思い返せば今日は軽い山登りをしたし駅までの往復で三時間近く歩いた。


 足は棒の様で、サラサラの湯の中で悲鳴をあげている。



 風呂を出て脱衣所に入ると、バスタオルと今日着ていたのとは別の作務衣が置かれていた。


 それに着替え茶の間に入ると、京がムスッとした顔で、お茶漬けをちゃぶ台の上に用意していた。それを見るや否や腹がギュルルルと大きな音を立てて鳴った。



「あの、なんか、ホント、ごめんなさい」



 それしか言葉が出なかった。



 京はプイッと顔を逸らし、体育座りで背中をこちらに向けている。



「やっぱり、俺今のままじゃ駄目だと思って… 東京帰っても、何も変わらないと思って…」


 悠人はちゃぶ台の前で正座し、京の背中に話しかける。



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