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第二楽章 Valkyrie Op.1
「バカ! バカバカバカ!」
京は激怒した。
顔を耳まで真っ赤に染め、京は怒り狂いながら茶の間を出て行ってしまった。
「バカーーー!」
京の遠吠えが虚しく古家に響き渡る。
顔は血塗れ、枯葉や枝が髪や服にこびり付いている悠人は、青褪めながら苦笑いするしかなかった。
「ったく。こんな夜遅くにあんな所でフラフラ歩きやがって」
小畑家の信太はムッとした顔で悠人を見下す。
「あの、ホントに助かりましたっ 有難うございました… って、昨日もなんか助けてもらって… 何とお礼を言えば…」
「んな事いいから。お嬢のご機嫌、直しておけや。じゃあな」
そう言うとシンタは踵を綺麗に返し、京の家の玄関から出て行った。
悠人は大きく息を吐き出し、その場にしゃがみ込んでしまう。




