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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.81


 悠人は鞄とパンフレットを駅前のゴミ箱に捨て、近くの公衆電話からバイト先に連絡を入れ、何度も頭を下げてから受話器を置いた。



 大丈夫。道は覚えている。



 右手の牛丼店はよく世話になったなあ。今度いつ来れるのかな。口の中に脂っこい牛の味が広がっていく。


 ワークウェアショップに入り、下着と普段着と動きやすそうな靴を買い求め、試着室でそれらに着替え、身につけていた就活ウェアは全て廃棄してもらった。


 あ、ネクタイだけは作業着のポケットに捻り込んだ。



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