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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.8


 何とか締め切りに間に合い、運良く一次面接に進んでも、


「学生時代に打ち込んだものはなんですか?」


「いえ。特にありません」


 と生真面目に答えてしまうのが最悪解なことに全く気づけず、メールボックスには『お祈りメール』が溜まっていく一方であった。



 みかねたバ先(バイト先)の店長が、


「ウチの親会社を受けてみなよ推薦するから。悠人君ならまず間違いないさ」


 と言ってくれたのだが、不況の影響で来年の新卒採用は無いことが分かり、二人して頭を抱えたものだった。


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