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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.7


 そんな悠人も四年生となり就職活動の波にのまれることとなる。



 大学には友人と呼べる存在は殆どおらず、寮に至っては顔も名前も知らぬ者ばかり。バイト先のスタッフは高校生や専門学校生、主婦が殆どで、就活に必要な情報が全く不足していた。



 古い型のノートパソコンとスマートフォンは有していたが、さほど機能に詳しくもなく、各企業へのエントリーに最初からあたふたする有様であった。



 web上でのE S(エントリーシート)提出においてその生真面目さが己を苦しめてしまう。四百字以内で述べよ、という設題に対し四百字ちょうどを追い求めたが故に、締め切りを逃してしまった企業多数。



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