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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.6


 仕送りも限られる中、学生生活にも慣れた頃から悠人は寮近くのファミリーレストランでアルバイトを始めた。



 人生で初めてのアルバイト、初めは失敗ばかりであったが、持ち前のおおらかさと生真面目さが徐々に効果を発揮し、一年経つと貴重な戦力として店長をはじめとするスタッフ一同に一目置かれる存在となっていた。



 特に、文句の多い客、不当な注文をする客に対して、悠人のおおらかかつ生真面目な物言いが功を奏すことが多く、今や店長のみならずバイト仲間からも、


「ラスボスに立ち向かう真の勇者」


 として大いに頼りにされている。


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