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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.79


 駅に到着し、大きな溜息を吐いたあと。悠人はコインロッカーから就活鞄を取り出す。そしてその場で中身を見、一冊の書類を取り出す。



 俺をズタボロにした会社のパンフレット。



(来年さあ、もう一回よおーく就活の勉強し直してから、おいでよ。今回は残念ですがご縁がなかったと言うことで)



 悠人の頭に、鮮明にあの管理職の暴言が蘇る。手の震えが止まらなくなる。パンフレットに大きな水滴が一粒、また一粒落ちていく。



 道ゆく人々が悠人を振り返り心配そうに首を傾げる。悠人は肩を震わせパンフレットを握りしめ立ち尽くしている。



 俺は、この先、一体どうすれば……



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