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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.74


 美妙さんのお宅で簡単な昼食をご馳走になり、お宅を出た後、


「山の上まで行ってみっか?」


 と言うこととなり、二人は十五分ほど山道を登り、頂上に辿り着いた。



 山頂からの景色を見て、悠人は絶句した。



 眼下の恵比須の海の何と青いことだろう。左手には遠く横須賀、更に横浜が伸びている。右手には城ヶ島がポツリと突き出ており、その先には水平線しか見えない太平洋が広がっている。



 季節はまだ紅葉には少し早く、樹々は色づき始めて間もない感じだ。だがその豊かな自然と広大な海との景色が、心を確実に癒しているのに悠人は気付いている。



 だが……



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