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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
63/434

第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.63


 濡れた革靴は履けたモノではなく、京の祖父のモノだった運動靴を借りて履いている。


 悠人は身長170センチ、足のサイズは25。たまたまサイズがピッタリで、見た目は最悪だが妙に履き心地が良く足が良く進む。



 不意に京が振り返り悠人をまじまじと見て、


「なんかじーちゃんが生き返ったみたい。面白い!」


 と言って吹き出す。



 おい、こら。


 自分の祖父とそっくりとはちょっと失礼だぞ。それに俺の顔は写真で見た京の祖父の顔と全く違うし。



「顔立ちじゃなくって。その作務衣に運動靴。キャハ、歩き方もちょっと似てるし」


 そう言って悠人の横に来て、突然腕を取って歩き出す。



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