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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
58/434

第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.58


 世間との隔絶。


 それが悠人の頭に浮かんだ言葉であった。



「何となくこの辺の事はわかりました。で、俺が神様って言うのは、何なんですか?」


 香が口に含んだお茶を吹き出す。


「ゲホッ ゴホッ それは京ちゃん説明しなさい、ね?」


 京は面倒くさそうに、大きな溜息をつく。


「口で言ってもアレだから、後でコイツを連れてくわ」


 連れてくって、一体どこへ…?



 悠人は食卓の皿を台所に運びながら、疑念の渦巻く頭を整理しようとするのだが、


「おおお、手伝ってくれんの、さんきゅさんきゅー」


 と満面の笑顔を向けられ、きゅんきゅんきゅんと3きゅんしてしまい、整理は彼方へ去っていく……



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