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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.55
「ナニもせずに、」
スッピンながら整った顔立ちを悠人の鼻先まで近づけながら、
「先に、寝た?」
悠人は後退りしながら、
「ええ、まあ」
「キミ。馬鹿なの? 愚かなの? せっかくこっちが気を利かせてあげたのにっ もー信じらんない!」
何故俺はキレられているのだろう。世間的に常識的な行動をしたにも関わらず、だ。
ああ、てか、そんな事よりもー
「そんな事よりも、何ですか俺が神様って?」
香は憑き物が落ちた様な表情となり、
「あー、そうだった。そっか、それ言わなくちゃだよねー」
京はそんな二人のやり取りを面倒臭そうに眺めるだけだった。




