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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.50


 その胸の高速鼓動は、京の作った朝ご飯を口にするとたちまち収まる。それ程美味しかったのだ!



「この味噌汁に入ってる海苔、凄い新鮮で美味しい!」


「ああそれぇ、さっき漁協でかっぱらってきたヤツ」


「それにこの鯵の干物。肉厚でジューシーで、今まで食べた事ないよ!」


「お、おお…… そりは、よかった」


 料理を褒められたことのない京は、思わず噛んでしまう。


「それにこの半熟の卵焼き。卵の味が濃くて本当に美味しいよ」


「あは、はは、ははは」


 京は未だかつてない程動揺する。だがふと考え直し、思う。


(コイツ、今までロクなもん食ってこなかったのかなぁ。こんなフツーのもんをこんなに旨そうに……)



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