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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.49


 どうした俺。何が起きた俺?


 昨夜はそうでもなかったのだが、今朝の京の余りの美しさに悠人は激しく動揺し、思わずトラウマとなっている就活的な返事をしてしまった…


 女性に対し、ここまでアガってしまったのは初めてだ。バ先のちょっと可愛い短大生の後輩や、先輩の美人人妻に対しても、ここまでアガる事はなかった。


 一度だけ大学構内でグループアイドルに属する子を見た時に近い感覚だ。美し過ぎて、尊過ぎて声をかけられず息も出来ない状態。今朝は辛うじて呼吸は止まっていない様だが。



 やがて家の奥から、


「おーい。出来たから運ぶの手伝ってくれー」


 収まりかけた胸の鼓動が再び高まり、


「ひゃい!」


 と叫んでしまう。



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