48/434
第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.48
「あ、えっ、おはようございますっ!」
京は不思議そうな顔をし、
「朝ごはんさぁ、もうちっと待ってて。もーすぐご飯炊けるからさっ」
「そ、そうですか、それは素晴らしい」
首を傾げながら、
「あ、布団かたしとけよぉ。そこで食うんだから」
「その件に関しましては、直後に対応させていただきます」
「…… 畳んで部屋の隅に、置いとける?」
「か、可及的速やかに、対処いたします」
「…… ねえ、やっぱこれから病院行く?」
「そ、その必要はごじゃりません」
「? そ。ならいいんだけど」
京は怪訝な顔をしつつ庭先から姿を消し、しばらくして台所の音が聞こえてくる。




