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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.33
「ふうん。就活ってーのにぃ失敗して。そんで?」
悠人は夕食を流し込みながら、渋々ここに来た経緯を彼女に呟いている。
その、カオちゃんさんが夕食にと運んできてくれた粥。海の幸がふんだんに使われた、未だかつて食べたことのない程の美味であった。
を一粒残さず啜った後痛みも大分治ってきたので、話を切り上げて悠人は東京に帰るべく腰を上げようとしたが、
「ムリ。もうバスの時間終わったしぃ。それに服それで帰るん? 今夜は泊まってきなよぉ」
と京がサラッと言ったので、悠人は特別な感情を持つこともなくそれもいいかな、と思った。
食事を終え、京が食器を洗いながら悠人に話の続きを求め、悠人は続きを話し始めた。
「で? 何その電車に乗り間違えたってぇ? あり得なくないぃ?」
「そうなんだよ、こんなこと初めてだよ俺も。でも気付いたらさ、三崎口だったんだわ」
「ふぅん。今時そんなアホが本当にいるとはぁ。で?」




