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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.32
生真面目な悠人は、痛みを堪えつつ彼女に向かって座り直し、
「有難う。本当に、有難う。おかげで命拾いしたよ。ええと、京ちゃん?」
「お、おう。ま、まあなぁ」
顔を少し赤く染め照れる姿は、本当に韓流ドラマのヒロインのような可愛さだ。正直、都会にこれ程可愛い女の子がいたであろうか、いや見たことがない。
大学のキャンバスを闊歩する一見モデル風の子達でさえ、この子程顔が小さくないし目も大きくない。この子程細くないし、何より顔つきがこの子程生々としていない。
口調がガサツで語尾が微妙に伸びるのが気になるが、それも幼くかわいい声で帳消しだ。
悠人はその人生で初めて、心から美しいと感じる女子に出逢ったのだった。




