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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.28


「ワタツミ、って、海神《わたつみ》?」


「そうなるわね、そう言ったよねこの子」


「いやいやいや、海神って顔じゃねーしぃ。韓流顔だしぃ」


「またそこ? 京ちゃんすっかり韓流付いちゃって」


「まーね。琴ばあん家で一緒にアホほど見てるしぃ」


「で? 何がオススメ? やっぱ不時着系?」


「アレいいよな。でも最近ならさぁ、チャチャチャってのがさぁ、なんかいーんだわ」


「へえー、帰って見てみよーかなあ。ってさ、京ちゃんそろそろテレビ入れたら?」


「そんな金ねえしぃ。その金あったら、スマホ買うわぁ」


「そうよぉ、便利よぉ、陽菜とも毎日LINEできるしー」


「いーなぁー でもさ…… って。あれ。何の話してたんだっけぇ?」


「えっと、何だっけ?」



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