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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.26


「あれー。しゃべらんよコイツ。ってアレかカオちゃん、言葉話せない系の展開? で実は超一流ヒットマンで、明日の朝追っ手がここにー」


「ハイハイ、そーだといいね。でも、ちょっとキミ大丈夫?」



 カオちゃんが代わりに覗き込んでくる。中年の女性だ。やはり真っ黒な顔に潮焼けした茶髪を後ろに束ね、ほっそりとした感じだ。


「はい、大丈……」


 口を開いた瞬間、頭に激痛が走った。


「ってー、いてててて」


 後頭部がドクンドクンと痛む姿を見て、


「ギャハハハハー、何それ、ダッサー」


 と若い方の女性が爆笑する。



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