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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.25


 目を疑った。



 悠人を覗き込んでいるその目は、大きなアーモンド型である。ツンとした鼻が強気で勝気を漂わせており、ちょっと小さめの口は鮮やかなピンク色である。



 色黒の顔立ちは、しかしながら小さく纏まっており、頬から顎にかけてのラインが絶妙だ。髪の毛は後ろでぞんざいに束ね、色は潮焼けのせいか薄茶色である。



 彼女はまるで、それこそ韓流ドラマに出てくる、美しいヒロインのようなのだ!



「んーー? おーい、なんかしゃべれぇー、てか、しゃべれるかぁー」



 声が幼い。歳の頃は幾つであろうか、きっと俺と同い年くらいだろう、何となく。だがその幼い声が妙に耳に心地良い。



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