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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.20


 スマホのマップによると、少し西に歩いていくと磯場があり景色が良さそうである。悠人は港を左手に見ながら磯場の方に歩を進める。



 潮の匂いに慣れてくると、またぞろ就活惨敗の記憶が蘇ってくる。



 何故いつになっても俺は物事に熱中できないのだろう。高校受験の時は特に難関校ではなかった為、中間や期末テストと同じ心構えで受験し、難なく合格した。


 大学受験も松山の予備校に週一通ったのみで後は過去問を主体に何となく勉強し、本番でも普段通りに構えて臨み呆気なく合格した。他に格上の私大を二つほど試したが、それらは全て不合格であった。


 入学式後の執拗なサークルの勧誘を全て払い除け、授業が始まるもそれ程真剣に授業を受けるでもなく。



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