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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.21


 始めたバイトもそこには熱中する要素は皆無であり、年下の女子高生のバイト仲間に誘われてデートに出かけるも、彼女に恋を意識することは無くそれ以上には進まなかった。


 真面目な大学生のお兄さんキャラがついてまわり、年下女子にそこそこモテているのだが今一つピンとくる相手がおらず、彼女ができるには至っていない。


 本人は無自覚なのだが、悠人は相当な『面食い』だったのだ。容姿が優れていないと全く恋愛対象にカテゴライズすることはなく、友人、後輩枠からはみ出ることは皆無であった。


 では容姿端麗の女性に対し恋愛感情を持ち接触を図るのか? 残念ながらおおらかな性格故に


(こちらから行かなくても、いつかそのうち)


 と構えてしまうので、恋が成就した経験は未だ、無い。



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