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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.57


 信太の絶叫が集落を木霊する。木で寝ていた山ガラスがバサバサと羽ばたき闇に去って行く。


 その山ガラスの羽ばたき音で悠人はやっと我に返る。



 何という話を聞いてしまったのだろう…… 間違いなく極秘中の極秘の話だった、恐らくこの話を知っているのは関係者以外では政治家や官僚のトップだけだろう。



 そんな絶対に人には言えない話を信太は十年近くも一人で抱えてきたのだ、一体どれほどの苦しみと葛藤に苛まされていたのだろうか……



 悠人は頭を抱えブルブル震えている信太を眺めながらコップのドブロクを一気に飲み干し、ゆっくりと口を開く。



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