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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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Soli di 信太 Op.12


 上陸した実行部隊六名中死者二名重傷者一名。敵兵はほぼ壊滅、島からの脱走者ゼロ。後で知るのだが、敵は全部で三十六名、うち死者三十三名。重傷者三名。俺たちが撤退後、秘密処理部隊が上陸し、死者と負傷者を収容したらしい。作戦としては大成功だ。もし敵兵が一人でも残存していたら、その救助の為に中国軍が動員され翌日には島は中国により実効支配されてしまうところだった。俺たちはヒーローだった。あの島を、あの海域を中国から守ったヒーローだったんだ。それを知っていたのはごく一部の政治家と自衛隊幹部だけだったんだけどな。死んだ山瀬と富永の家族には訓練中の不慮の事故として伝えられたよ。

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