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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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Soli di 信太 Op.9


 一人も逃がさない、生かさない。これが与えられた任務だった。俺たちは高揚も焦りも感じず冷静に冷徹に一人一人を始末していった。やがて島の東斜面の中腹まで来ると全く中国語の叫び声や銃声が無くなり、千倉達が漁船で逃走しようとする民兵を壊滅させたと報告を受ける。日の出は六時五十一分、時計を見ると五時五十分。あと三十分程で明るくなってくる、それまでに退却しなければならない。俺たちは耳をそばだて目を凝らし残存兵を探した。最後の生き残りをタツが仕留め、俺は撤収命令を出した。完全に明るくなる前に上陸地点に隠しておいたボートに戻り撤収しなければならない。東の空がぼんやりと明るくなってきた頃、上陸地点に俺達は戻った。江田島の山瀬が首を撃ち抜かれ絶命していた。その亡骸を千倉が背負ってきていた。俺は徐々に明るくなる景色に焦りを覚え、普段なら絶対する確認行為をせず隠していたボートに向かった。ボートには生き残りの敵が隠れ潜んでいた。そいつは俺を見つけると、狂ったような大声を出しながらサブマシンガンを俺に向けたー

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