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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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Soli di 信太 Op.5


 そんな俺の部隊に、ある日召集がかかってな。これから特殊任務に入ってもらう、三十分後に準備を整えて再集合だと。皆はまた唐突に米軍と特殊訓練ですかねえ、なんて呑気なこと言ってたけど、俺はその時ピンと来ていた。中国だ。尖閣じゃねえか、ってな。その数日前からニュースで中国の漁船があの辺にウロウロしているって報道されてたから。でも何故そんな大事件に俺らの部隊が? なんて思わなかったね。俺の小隊は当時、自他ともに特戦群随一の精鋭集団だったからな。まあ小隊長の俺が防大出身のいわゆるエリートだったから、それだけの人材を集めたのかも知れねえ。だがそれだけに何か有事があれば真っ先に対処すんのはウチだ、とは日頃から考えてたから、あん時は「ああ、とうとう来やがったか。まあ見てろや」位に考えた訳だ。それが、まさかあんな惨劇になるなんて……

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