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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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Soli di 信太 Op.4


 まあ色んな人生送ってきた奴がいたけどな、ああコイツ程酷え人生はねえ、よくここまで来れたな、って奴がいてな。そいつはガキの頃に自分の父親をぶっ殺したんだよ。それも四つか五つの頃に。後ろから包丁でグサってな。なんでもお袋に暴力ふるってた父親を許せなくてやっちまったんだと。で、母親はそれ見てこんな怖え子供は育てられねえって育児放棄して出て行っちまって。その後施設に入って高校まで行って、そっから自衛官になって、訓練頑張ってここに来れましたってよ。参ったわ、タツのヤツには。それがよ、タツは最年少で俺の小隊に来たんだけど、射撃、格闘技、戦術、語学、どれもピカイチで。ちゃんとした親だったら、間違いなく東大に行ってたな、あれは。そいつがよ、何故か俺に懐いて。俺も一人っ子だったし弟分みたいな感じで可愛がってたんだ。まあ俺以外のおっさん連中も相当可愛がってたけどな。

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