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第二楽章 Valkyrie Op.54
心なしか辺りが暗くなった気がする。空を見上げるも雲がかかっているせいか星一つ見られない。
本当ならしっかりとした防寒具が必要なくらい夜風が沁みるはずなのだが、今は全く凍える寒さを感じない。
悠人はもはや寒さを感ずることもなく、信太の話にのめり込んでいる。
信太は弱く細くなった焚き火に細い木の枝を何本かくべる。すると焔の勢いが元に戻り辺りは明るさも取り戻す。
静まり返った辺りには虫の音一つ耳に届かず、ただくべられた木々の爆ぜる音だけが風に乗って辺りに広がっていく。




