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第二楽章 Valkyrie Op.52
揺れる焚き火の焔が爆ぜる。
辺りは光一つささない闇黒。悠人はこれ程の暗がりに身を置いた経験が無い。闇は心を開かせるのか、それとも目の前の小さく揺れる焔が心の内を全て吐き出させるのか。
悠人は信太に、これまでの生き様を全て語っていた。無惨な結果に至った就活の事さえも。
「お前、ホント大変だったんだな。ヒック」
信太はコップ酒を一口啜り、ぽつりと呟く。
悠人はこれ程心が軽くなったことは無かった。否、これ程心を開けられる相手に出会ったことが無かった。




