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第二楽章 Valkyrie Op.51
やがて目の前の小さな焚き火の周りには、悠人と信太だけになる。
「よおーし、今夜は呑むぞお。とことん、飲むぞお。ちゃんと付き合えや、神様よお」
そう言いながら悠人の背中をバンバン叩く。あ、これ背骨折れたかも、と思う程の衝撃に耐えながら、
「あは、さっき洋一さんが『これで最後なんだ』って言って、これ置いてってくれたから、これ空くまで、ね」
悠人は一升瓶を目の前に置き、蓋を開け自分と信太のコップに並々と注ぐ。
信太はコップを高らかに掲げながら、集落に響き渡る大声で、
「よおし。乾杯―」
「ハイハイ。かんぱーい」
二人の夜は始まったばかりであった。




