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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.13


 悠人にはそういった情報が全く入らず、又おおらかな性格が災いし、その状況に危機感を覚えることもなく、バイトの面接の延長で挑んだのが最大の敗因であった。



 エントリーシートにも嘘偽りを何一つ加えずに、生真面目にありのままを記入した。なんなら心の奥底にしまっておいた己の恥部まで曝け出したものだった。



「私は未だかつて物事に熱中したことがなく、それをしようともがいてみたものの最後には諦めてしまう性格を持つ」



 悠人の持つおおらかで生真面目な性格ほど、日本の就職活動に不向きなものはなかった。実は企業内の出世、昇進では最も重要な性格なんだけどね。



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