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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第1章
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第一楽章 Grande Sonate pathetique Op.12


 現実。


 別に舐めていた訳でも、直視しなかった訳でもない。



 あの面接官の言う通り。悠人には就活の知識およびアドバイザーたる存在が決定的に欠けていた。



 普通なら大学のクラスの仲間が三年生にもなると色々な情報を持ち寄り、それから就活本を買い漁り、全く面識のない先輩を後輩面で訪ねまくり、ゼミの教授に三拝九拝し親に三跪九叩してコネを見つけてもらい、それから意味の分からない資格をこれでもかと取得し、挙げ句の果てにやりたくもないボランティアに精を出す。



 それがガラパゴスジャパンに於ける『就職活動』(*)なのである。



(*) ガラパゴスジャパンの就職活動 : 新卒一括採用、インターンはテーマパークのアトラクションのような体験型、大学名が重視されちゃうのに対し、グローバルスタンダードは通年採用、インターンは数ヶ月から一年間のガチ勝負、大学名より成績や専攻が重視される。





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