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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.44


 何故だろうか、信太が先程までと打って変わってフレンドリーになっている!


 悠人は驚きを隠せずに、わざと大袈裟に、


「痛っ てか、信太さん、昨日の蹴り、チョー青痣になってんすけど」


 このままでは山を降りる頃には全身あざだらけか? 悠人は吹き出しながら愚痴る。


「ああ、わりいわりい。でもよ、真っ暗闇で血塗れの奴が向かってきたら、誰でもああすんだろうが!」


 表情は相変わらず無愛想なのだが。声のトーンは明らかに変わっている!


「いや、フツー逃げるって。攻撃しないって」


 山を降り集落に戻るまでずっとこんな調子で語り合っていた。



 砂利道で井戸端会議をしていた老若男女が二人の姿を見、皆唖然とした顔となるのであった。



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