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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.35


「…… 俺、役立てるとは思えないんですけど」


「仕留めた奴を担いでもらう」


「あの、その銃って、本物…… ですよね?」


「ああ」



 信太のやたら姿勢の良い背中を追いつつ、足元に気をつけながら悠人は山にわけ行っている。



 昼食後京の家に戻り一息付いていると、信太が猟銃らしきケースを背負って悠人を連れ出し、京も激しく同行したがったのだが、信太の


「ダメだ」


 の一言で瞬殺した。



 三十分は登ったであろうか。それにしてもこんな山奥に猪はいるのだろうか。もっと畑の近くとかにいそうなのだが、などと悠人は考えていると、


「山から降りてくるんだ」


 と一言教えてくれる。



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