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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.27


朝、悠人を起こした鶏を何十羽も飼っているのが、琴ばーちゃん、こと鳥山琴音さんだ。去年喜寿のお祝いをしたのでもうすぐ80歳になると言う。雰囲気がちょっと昨日会った美妙さんに似ているな、悠人が頭を下げると琴音さんは悠人を見つめ嬉しそうに微笑んでいる。


「嬉しいわ。神様が本当に来てくれたなんて。卵いっぱい食べてね」


 穏やかな口調が心に沁み入る。感謝の気持ちを込めて深く頭を下げる。


「ここは本当に落ち着ける良いところなの。良い気が流れてるからね。ゆっくりしていくのよ」


 良い気、か。確かにこの集落にはこれまでに感じた事のない穏やかな雰囲気を感じる。そして琴音さんの言葉からも良い気を感じる。悠人は琴音さんが好きになる。



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