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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.25


「おーい、シンター、つまみ持ってきたぞおー」



 水田家の斜向かいの立派な木造住宅。これはこの十年以内に建てられたものではないか? 居間に暖炉か薪ストーブでも有るのだろうか、立派な煙突が屋根から曇り空に聳《そび》え立っている。間違いなくこの集落で一番立派な家と言えよう。庭には黒のレクサスのSUV、それに白のクラウンのセダンが埃をかぶっている。



 畑を持っていると言っていたが、三浦半島の野菜は東京では『三浦野菜』とか言うブランド野菜で人気が有る、とファミレスの店長が言っていたのを思い出す。さぞや儲かっているのだろうな、なんて思いながら京の後から玄関に入る。


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