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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.20


「そんな事よりも。一日一日生きてくことに必死だったから。台風が来たら漁に出れないし貝も採れない。畑も田圃もメチャメチャになるし。家もぶっ壊れて直すのスッゲー大変。台風だけじゃないよ、日照りや長雨。毎年、毎日が自然との戦い。そんなチャラついて学校ごっこしてる暇なんてないし」



 自然と戦ったことのない悠人は、ただただ彼女の言葉に頷くしかなかった。


 なんて話しているうちに塩水が沸き立ち、十分程して貝を掬い上げて完成である。


 オーム以外は塩茹でのままに、オームは殻をとり醤油や味醂などで煮物にし、出来たものを四つのタッパに入れ、


「よーし出来たあ。さ、一緒に持ってこぉ」


 二人はタッパを抱え、砂利道を並んで歩き出した。



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