81話
「お前、アルバスにあうのか?」
「ああ。アルジーはあったことあるのか?」
「いいや、あったことはねーけど…まあ、とにかく明日にでも行って来い」
「どうしてだ?」
「まあ、いいから。俺の言うことは聞くべきだぜ?おい。ハジメは一回帰るから!お前らの質問は紙に書いて提出!俺が届けてやるから!」
「「「えー」」」」
「すみません。また来ますので、失礼しますね」
足早に宿舎からでてくると、日は完全に落ち、真っ暗になっていた。俺はすばやく、風化二輪に火をともすと空をかけていく。火のリズムで指に火を付けながら、それを明かりにして孤児院に帰る。
子供達は全員孤児院に帰ったのか、誰も遊んでおらず孤児院からは楽しそうな声が響く。
「ただいまー」
「おかえりなさい!夕飯まだですので、お風呂入ってきちゃってください」
俺を迎えてくれたのは、メルトだ。孤児院を実質管理しているのはメルトだ。
俺はすばやく、自分の部屋に戻ると、何かが飛びついてきた。おお!鏡子か!
「もう、離れません。ううう…」
「分かったわかった。あれ?どうした?影子?」
「はぁはぁ…いえ、何でも…はぁ…ありません!」
「なら、いいけど…こら!鏡子離れろって!」
最近鏡子が重い…いろいろあったので文句はないけどな。
しかし、影子が息を荒くしている。なにかあったのか?…まあ、いいか。
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次の日、俺はいつものように起き朝食をとりに食堂に向かうと子供たちが飯を食べていた。
普段は時間をずらしてくれるのだが、今回はたまたま一緒みたいだ。
「あ!いんちょーだ!」
一人の男の子が俺を見つけ指さしてくるので、他の子供たちも俺の周りに集まってくる。子供達とはなんだかんだ言って何もしてきていないのであまりなじみがない。
「こらー!みんな!席に座って!ご飯ですよ!」
「「「はーい!!」」」
たまには子供たちと食べるのもいいか。
子供たちと一緒に朝食をとって気づいたのだが、きちんと教育ができているようだ。まあ、勉強は高度なものではないが、四則演算程度だが、それでもやっているだけマシだろう。
朝食を食べ終わり支度をする。今日は賢者であるアルバスに会うことになっている。
どんなやつかわからないので、あたりさわりない恰好で向かう…
「いってくるなー!」
「「「はーい!!」」」
「今日こそは私もお供しまっ!「鏡子ちゃん!遊びに行くんじゃないんだから!」
メルトが鏡子を押さえてくれたので俺はそっと、孤児院をでて風化二輪で城に向かう。この国の城は、アルス城といって真っ白な城で見た目がシンデレラ城のようだ。とても大きいので、わかりやすい。
まっすぐ向かっていき、人気のない道で降り、歩いて向かう。門には二人の門番が立て板
「何者だ。」
「私はハジメと申します。アルバス様にお会いしたく…」
「アルバス!?。はっ!あなたは、ハジメ様ですか」
「ええ。こちらです。どうぞ」
門番が俺がアルバスの発言を聞いて態度が変わったぞ…
なんか、怖いな…
門番が先を行くので後についていく。ん?どっかで見たことあるな…ここ。
門番が城の中にはいるので後を追って中に入ると、どこで見たか思い出した。
「ここは…貴族のパーティの会場じゃないか!」
「どうなさいました?」
「い、いえ。なんでもありません…」
「アルバス様は書庫におります。書庫は地下にあります」
「っ!」
一瞬ジャケットが震えたように思えた。ん?いや、風吹いてたか?
まあ、いや。門番について下にむかう階段を進んでいくと薄暗く照明もない通路の先に古びた木の扉があった。
「ここにおられます。では、私はここまでですので。」
「まじかよ…」
門番が足早に…いや、走って帰っていった…
俺は恐る恐る扉を開けてみる。その扉のさきには…真っ白で清潔感のある空間が広がっていた…
「え?」
思わぬギャップに、素手驚いた声をあげてしまった。
書庫を見渡しながら、歩く。白い壁に白い本棚にきれいにしまわれた本の数々。しかし、量がおおいな…
「君は誰だい?」




