64話
ご意見大募集!てか、なんかこれでいいのか不安になってます....支えにもなるので感想ください....
目を覚ますと、すでに時刻は12時を過ぎていた。
ベッドから体を起こすと、あたりを見渡す。しかし、誰もいないみたいだ。最後の記憶を思い出す。
貴族のパーティが終わりもみくちゃにされ疲れたので、そのまま帰っていきた。演奏の時には、興奮していて疲れを感じなかったが、帰ってくるとたまった疲れが出てきたのですぐに布団に入った。というところまでは、覚えている。
ベッドから出て、固まった体をほぐすように、軽く体操をする。すると、後ろに気配を感じた。
「おはようございます。」
「おお、アガレスか....」
「ええ。朝食の用意はできておりますが、その前にお風呂に入ったほうがよいかと?」
「そうだな..風呂にはいるか。」
「それと、今朝ゴッフレード公爵の使いがきて、金貨と多くの食材を置いてきましたよ。それと、孤児院について聞かれましたので、ありのまま説明いたしました」
「そ、そうか。わかった。んじゃあ、行ってくる」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
風呂場は、鏡世界にある。孤児院の子供達用の世界ではなくもともと俺たちが使っていた世界だ。
風呂は、猫足のバスで足を延ばせるほどの広さはある。
脱衣所で、服を脱ぐと腕に黒い模様ができていた。
模様は、草が腕を巻き付いているような模様だ....そして、生きているように動いている....
「な、なんだ?これ....」
こすってみるが、落ちることなく薄く広がっているようにも思える。
しかし、痛いわけでも痒いわけでもないので隠せばいいかなと思い無視して湯船につかる。
風呂とは、いいものだな....体だけでなく心も温かくなる気がする。
転送してきたこの世界は、異世界の出身者も多く風呂はあるが毎日入ることはできない。
程よく、体も暖まったので、風呂からでる。脱衣所には、先ほど脱いだ服が無くなっており、代わりにバスタオルと替えの服が入っている。
アガレスは仕事が早いな。さすが、家精霊だ。
体をよく拭き、用意された服に着替えると居間に向かう。さっき、アガレスが朝食ができているとっていたし。
「おはようございます!先輩!」
「おう!おはよう。どうした?機嫌がいいみたいだが?」
「え?そ、そうですか?特に変わっていませんが?」
「そうか。朝食は食べたのか?」
「先輩...もう、お昼を食べましたよ」
「そ、そうか」
居間に行くと、すでに飯が置いてあった。白米に味噌汁。その横には鮭の切り身、お漬物と並ぶ。なんて、和風なんだろう。
席に着こうとすると、席から気配を感じた。
「やあ、昨日ぶりだね」
「....?えーと...宮廷楽隊の...」
「アルジー バッティシルだ。まあ、昨日は挨拶もろくにできなかったからな。覚えてなくても仕方ないだろう」
アルジーは、俺に話しながら俺と同じ朝食を食べている。話しているときも食べる手を止めていない。
「しかし、おいしいな!この飯は!」
「ええ。朝食はブラウニーがやってくれていまして」
「おお!精霊と契約しているのか!若いのにすごいな!」
俺も席について、朝食を食べる。まずは味噌汁からだ....
「それで、なぜここに?というか、なぜここに居るとわかったので?」
「ここに、食材を運んだのは私だからね」
「そうですか...昨日頼んだのは、料理なのですが」
「料理では、なにか問題があるかもしれないだろ?それに、孤児院の子供達には出来立てのほうがいいだろ?なら、材料を渡して、そこで作ったほうがいいってことでね。それと、孤児院についてだが元々管理が適当だったから、新しい資料を作り直して責任者をハジメ君にしておいたよ」
「そうですか。ありがとうございました。」
「それで、本題のだが...おぼえているか?昨日話したのだが....うちの団員に君の演奏を聞かせたい」
「なぜ、俺の音楽なんですか?」
「君の音楽は素晴らしかった。長年音楽に関わってきたが、昨日の演奏は驚かされた。うちの団員は今崩壊寸前だ。やる気がない」
「うーん...俺の演奏で変わるようには思えませんが」
「いや、変わる。なんせ、この私が変わったのだ。報酬ならきちんと払う!頼む!」
「まあ、昨日の時点で返事をしてしまいましたし、断れませんよ。では....そうですね...今から行きますか」
「え?」
「あ、すいません。俺が決めるものでもないですよね....」
「いや、今から行こう!」




