44話
上から国に入る。なるべく人通りのないところでそっと、おりる。まあ、普段上見て歩いている奴はいないだろう…
俺は、ギルドまで歩いていく。スカーは空中の浮遊感のせいか地面がまだ慣れていないようだ…
ギルドに入ると、受付嬢はが笑顔で迎えてくれた。
「お帰りなさい。クエストのは発注ですか?」
「ばあさん…いや、ギルド長を呼んでくれ。緊急だと伝えろ」
「は、はい!…」
飛ぶように急いで、扉に入っていく受付嬢…そんな急がなくても…
数分後、受付嬢が戻ってきた。
「どうぞ!この間と同じ部屋ですので」
「そうか。いくぞ、スカー」
「は、はい…」
俺と、スカーがギルド長の部屋に入ると、ギルド長のばあさんがお茶を飲んでくつろいでいた…
俺は、前のソファに腰掛ける。スカーも俺の隣にちょこんと座る。
「どうしたんだい?また、なにかやらかしただら?」
まるで、孫のいたずらの報告を聞くおばあちゃんのような雰囲気だな…ったく…
「はぁ…森に異変が起きてる。」
「ありゃ。真面目な話かい。さて、話してみ〜」
「屍体が動いて襲ってきた。人ではなく、モンスーだが。種類に差別はないと思う。」
「そうなの!おばあちゃん!あのね、なんかモンスターがざわざわいて、私がぎゃー!って思ったら、先輩がボワーって倒したの!」
「スカー。それじゃわかんねーよ…まあ、とにかく数はおおい。どうする?」
「まずは原因を知らないと、何も言えないね…それにしても、アンデッド系の魔物が、ここいらで出現するとはね…それに、今は昼間だしね…」
「いや、アンデッド系の魔物じゃない。それに、あれは感染するぞ。どうやって感染するか知らないが…」
「おや?あんた知っているのかい?」
「い、いや…まあ、いい…。あれは、『神曲』の『感染曲第二番 死者の行進』って曲の影響だ。」
俺の発言に、ばあさんの眉間に一気にシワがよった。そして、俺を確かめるように上から下へと視線をやる
「そうかい…なんで、そんなことがわかったかは聞かないようにしてやるけど、なら案件はお前に一任する。それしか、ないんじゃろ?」
「ああ。そうだな…」
「まあ、特別報酬として…いいものをやろう。お前が必ず、欲しがるものを」
「そうか。なら、楽しみにしておく。いくぞ。スカー!」
「は、はいっ!またね、おばあちゃん!」
「いいよ〜また、おいで〜」
ズズズ…
「まさか、『神曲』がわかるとはね…こりゃ、私も頑張らないといけないかね…」




