41話
悪魔編は、地獄編がよく出てきます。おわったら、煉獄編ですので、まだまだ先ですがよろしくお願いします
その後、俺はリカと一週間クエストに出かけた。そして、一週間後、シロコダイル討伐の報酬を受け取りにギルドにきた。
ギルドに入ると、受付嬢に向かっていく。受付嬢は覚悟を決めたのかまっすぐ俺を見つめてくる…
「報酬をもらいにきた。」
「わかりました…その前に、ギルド長が「お詫び」と「お話」があるそうですのでギルド長室で…」
「わかった…その…あの時はすまなかった…」
「っ!…いえ!大丈夫です!」
「そうか。では、ギルド長室まで案内してくれるか?」
「はいっ!こちらです!」
俺が謝ってから、受付嬢の表情が明るくなったな…
受付嬢は、元気に俺を先導していく。ギルドのカウンターを越え、奥につながる扉に入ると長い廊下になっていた。『ギルド員 ☆1部屋』『ギルド員 ☆2部屋』『ギルド員 ☆3部屋』『ギルド会議室』
ギルド員もランクがあり、頭がいいと星が上のギルド員になれるそうだ。そして、真面目なギルド員は星が上がることもあるそうだ。会社か?
廊下の一番奥の部屋。いや、突き当りの部屋で受付嬢は止まった。扉の上には『ギルド長室』と書かれている。受付嬢は3回ほどノックをする。すると、「どうぞ」という声が聞こえたと同時に扉を開けて中で3歩ほど進むと軽くお辞儀をした。
俺は面倒なので、そのまま関係なく入っていく。部屋はソファが二つ間に机が置いてある。きちんと掃除されているようで清潔感がある。受付嬢が奥の提督机の前で背筋を伸ばしている。俺もその横に立つ。提督机には窓側を向いている椅子がある。
「ハジメ様をお連れしました」
「そうかい…ご苦労さん」
そう言って椅子が回転する。そこには、先日ギルドにいたおばあちゃんが笑顔で座っていた…
似合わね〜!
「まあ、そのソファに腰を下ろしなさい」
俺がソファに腰掛けると、受付嬢は退出した。部屋には俺と、ばあさんしか居ない…
ばあさんは、ゆっくりと俺の正面のソファに腰掛ける。
「さて…今回は、そっちに非があると思うけど…どうだい?」
「そうですね…あんときはすいませんでした」
「いいさいいさ。それで、あんたのことさ…」
「俺のこと?…」
「長く生きてきたけど、あんたほど私の線引きじゃ測れないようだ。」
「ほほ…」
「あんた、筆頭にならないかい?」
「筆頭…とは?」
「ギルドの筆頭冒険者になると、ギルドの問題に真っ先に駆り出される。」
「そんなのは、ごめんだ。」
「ちょいと、待ってくりょう。話は聞くもんだら?…さて、その代わり、あんたを守ってやれる。」
「守る?」
「ギルドでは、国王の命令より、私の命令の方が優先されるのさ。冒険者はもちろん、騎士もギルドに登録しているから私の命令には逆らえない。あんたが、勇者認定されてもどの国からも守ってあげられるって話さ」
「勇者…」
勇者…昔ピオが説明してくれたな…覚えてない…たしか、出来事を解決するためのキーとなるものだったか?…しかし、俺は称号欄に勇者は出ていない…
「俺は勇者じゃないぞ?」
「今はな。おそらく、選ばれるぞ…勇者は国にとっての宝。我が国に!と詰め掛けてくるだろう… 」
「そ、そうか…」
「筆頭になるかい?」
「わかった…なろう…」
「ふふふ。これで、成立じゃ。話は以上。」
「んじゃ、俺はいくぞ…」
俺がソファを立つと同時に頭に、虫の鳴き声が響く…鳴き声は右側からするので、右を向くと棚の上にサックスが置いてあった。見た目は錆びていて、塗装もはげている…しかし、わかる。これは…『神音具』だろう…
「なあ、ばあさん。このサックスはばあさんのか?」
「ん?ああ、それかい…まあ、私のだけど…それがどうしたんだい?」
「これ、俺にくれないか?…」
「はははっ!あんた、変わったこと言うね。でも、ダメさ。ただで、やるのはもったいない」
「はぁ?…なら、何すればくれんだよ」
すると、扉が突然開かれ女が出てきた。女?…いや、あの女獣人だ。手には、俺が落とした紙を大事そうに抱えている。
息を整えると、辺りをキョロキョロと見渡し、俺を見つけると飛びかかってきた。俺は、華麗に躱す。
「いたたt…Aランカー!なんで避けんだよ!」
「突然飛びかかってくれば、警戒する」
「はははは!あんた…運がないようだね。そうだ!こうしよう。この子をAランクに上げるまで面倒みると約束すれば、それをあげよう」
「は?無理だろっ!」
「諦めるのか?」
「わかったよ!ちくしょう…」
「やったー!何がなんだか、知らないけど、おばあちゃんありがと!」
「どういたしまして…」
「はぁ…。まあ、面倒みる気はあったんだ…しょうがねー…もらってくぞ」
「ああ。頼んだよ?筆頭最初のお仕事さ」
「はぁ…」




