トラック30 サンドイッチです
目をさますと、知らない天井でした…
私は、ピエリック師匠に…屋台の机に叩きつけられて…でも…痛くない…頭を触るが怪我はないです…。
驚いて、体を起こすとやはり知らない部屋です。見渡す限り、高級そうな椅子や机…今寝ているベッドも綿がフワフワで、布も柔らかい…
すると、突然扉が開きました。あ、私の作った飴を気に入ってくれた女の人だ…この人に助けてもらったのかな…
「あ!起きたんだね!待ってて!」
女の人は、私をみると再び入ってきた扉から出て行った。
あんな話し方だだったけ?…まあ、いいや…待ってよ…ふかふかであったかいし…
数分後、扉の奥から足音が聞こえてきます。足音は扉の前まで来ると、ドアをノックして扉が開きました。
飴を買ってくれたお兄さんだ!…
は!飴忘れてた!!ピエリック師匠におこられちゃう…
「やあ。どうだい調子は?痛いところあるかい?」
そう言いながら、お兄さんは私が座っているベッドに腰掛けました。女の人は、近くにあった椅子の背もたれを前にして座る…
「あの!飴が!」
「ああ。大丈夫だよ。君の師匠は”警官”が連れていったからね。君は一応僕が預かってるけど…家族は?」
「そ、そうなんですか…家族…孤児院に籍はあります…」
「孤児なのかい?…」
「はい…院長先生が言ってたんですけど…私のジョブが第三次ジョブだったので…生れたと同時に孤児院に入れられたそうです…」
「そうか…ジョブで、決まる世の中だもんな…なら、俺らと一緒に来るか?」
「いえ…いいです…私のジョブだ第三次ですし…」
そう言うと、椅子に座っていた女の人が突然立ち上がって私を抱きしめました…あったかい…
そのまま私の耳元で囁きました…
「私のジョブも第三次だよ?…それに…」
「ああ。俺もだ。
え?ああ…官名様か…なんのジョブだろ…警官?いや、違うな…なんだろ…
「ちなみに、私のジョブは”歌手”だよ。んで…えーと…あれ?ハジメっちってなんのジョブ?」
「俺は…音楽家だ…」
なんだろ…今の間…
この人たちすごい!…第三次ジョブで官名じゃないのに私の飴に金貨を払おうとしてたんでしょう…。多分貴族のご子息?いや、宮廷楽団の人?かな…
でも…私と一緒だと…私のジョブはなんの役に立ちませんし…
「でも…無理です…私のジョブは”細工人”なんです…」
「”細工人”ってなに?」
「”細工人”…手先が器用な人だろ?…」
「ええ…そうです…。できることが”彫刻師””彫金師”よりスキルが良くなくて…詳しく言うと…二分対象を見れば、材料があれば対象と全く同じものを作成できる。とか…持った者の重心や重さがわかるだけですよ…」
私のスキルはものを作るだけです…。第二次ジョブの生産ではなく…真似て作るしかできない…だから、私は仕事につけない…
「なあ、リカ。ジョブで仕事も全て決まるのか?…」
「基本はジョブで決まるかな…第一次は戦闘系だから力仕事とかできるし、第二次ジョブは生産・商業だからジョブとは違う仕事も応用みたな形で、できるけど…第三次ジョブは、スキルがね〜募集してる仕事にあってないから…まあ、基本的な仕事ならできるから関係ないけど。それに差別は確かにあるよ…私もそうだったし…。大変だったでしょ?…」
「孤児院にはいられなかったのか?まだ小さいだろ?」
「私は14歳です…あと二年で成人です!孤児院は年が上がっていくと食べる量も増えて負担が多くなるので…なるべくみんな早く出て行くんです…私もでした…いろいろ仕事をしましたが…どれもひどかった…です…」
私は…なぜか涙が溢れ出て止まりません…なんで?…悲しくないのに…なんで?…
このままでは、女の人の服が私の涙や鼻水で汚れてしまう…
引き離そうと手で女の人を押しますが、女の人の抱きしめる力が増し離れられません…
「大丈夫…大丈夫だよ…」
「う…う…ずっ…」
「そうか。こんな小さな子にこんな辛い思いをさせなきゃいけないなんてな…お嬢ちゃん。名前は?」
「ぐすっ…メルト…」
「そうか。なら、メルト。一緒に来い!俺が面倒見てやる!もう無理しなくていい。」
お兄さんはそう言うと、私の元に来ます。女の人とは逆です。お兄さんは、女の人とは逆から私を抱きしめます。サンドイッチです。
「来るかい?…」
「はい…!」
昨日すいません…課題が『汚すぎる』とか言われてやり直してまして…
丁寧な図面を課題にしろやっ




