トラック27 ミトロフ入国と演奏依頼
カエルの両生人?っていうのか?____のケロ子をおんぶしながら歩いていく。
のんびり歩いていると、湖が見えてきた。その奥には、建物が見える。あれが多分国だろう。おそらくかなり大きい湖だ…ちかずいていくと、小さな集落があった。遠くから見ても、ケロ子と同じ種族のようだ。
「あれ!おにーちゃん!もうすぐだよ!」
「ああ!あれだな!」
ケロ子をおんぶしたまま集落の木でできた柵の前に立つ。中に入って文句を言われたくないし…
すると、一人の女性が俺たちに気づいたのか警戒しながら近づいてくる。背中のケロ子が顔を出すと、女性は駆け寄ってくる。
「あ、あんたち!ケロ子を離しなさい!さもないと…」
カエルの女性は手首をくっつけて、指を開く。なんだ?かめは◯波か?
女性をみたケロ子は驚いた声を上げる
「待って待って!ぴょん姉!助けてもらったの!」
ケロ子が降りようとするので、そのまま下ろしてやる。俺から降りると、ケロ子は女性に向かってかけていく。
女性は、構えを崩し寄ってくるケロ子を抱きしめる。
「あのねあのね!このおにーちゃんが、助けてくれたの!」
「そ、そうなのかい?…」
「うん!」
「ケロ子ちゃんが、人族の男に暴行を受けていたので、助けたのですが…」
そういうと、女性はケロ子の体を隅々まで観察する。おいおい…ケロ子がくすぐったそうに、体をひねってりしている。隣のリカが羨ましそうな目で見ている。
「怪我は、治しましたよ。では、送ったのでそれでは…」
「じゃあね!ケロ子ちゃん!」
そういうと、ケロ子は女性の腕の中で一生懸命腕を振ってくれている。かわいいな…
女性も頭を下げてくれた。ああ、助けるって気分がいいな〜
カエルの集落から離れ、見えていたミトロフ国の国壁まできた。サカヤキ国と同じで大きな門がある。しかし、この国の門は鉄製でかなり重そうだ…
前に立っていた衛兵は、鉄製装備だ。
俺とリカは、衛兵に近づいていく。衛兵も気づいたのか手を振ってくれた。
「やあ、こんにちは。君ら、冒険者だら?」
「そうです…あ、身分証なら…」
俺がギルドカードを出そうとすると、衛兵は手でを払う。
「いいよいいよ〜。んで、通っていいよ〜」
なんても軽い衛兵なんだ…セキュリティは大丈夫なのか?…
「リカ。いくぞ」
「うん!よっし!時間はかなりあるし!宿を決めて、歌えるところ探そ!」
「そうだな!まあ、まずは散策するか。」
ぶらぶらと、リカと二人で歩いていく。門をくぐると、目の前が公園のようになっている。いろいろな人がいる。
踊っているもの、似顔絵を描いている人。おお!
「俺たちに合ってるかもな、この雰囲気」
「そうだね!みてみて!あの人…うわ!壁があるみたいに見える!」
赤い帽子に、赤いスーツ…目はつり上がった怖い顔をしているが、白塗りをしているのでコミカルだ。しかし…なんだ…あいつ…なにか…
「近くでみよ!」
リカは俺の腕を引っ張って、マイマーに向かっていく。多くの人がパントマイムを観ているようだ。
マイマーは、定番の見えない壁をしている。おお!確かにすごいな!
「ねぇねぇ!私たちも歌おーよ!!」
「ダメ。許可とか取らなきゃいけな…「君たちは、ミュージシャンかい??」
突然後ろから、声をかけれれた。びっくりした!!
すぐ振り返ると、背の高い男性が立っていた。背は高く、案外若そうだ…多分23? 24?くらいか?服装も黒いコートに金の刺繍がしてある。どこぞの貴族のようだな…
「だ、だれですか?…」
「え?…ああ。まあ、いいじゃないか!それより、許可をあげるから歌ってみせてくれないか?」
「ど、どうする…りか…」
「え?歌ってほしい言ってるんだから、歌ってあげようよ!」
「うーん…わかった…。なあ、チップは弾んでくれよ?」
男性は満面の笑みで、頷く。期待できそうだな!




