トラック15 全員集合?
短いっすかね…視点を変えて書きたいので、分けました…
ヤツハの抱きしめから解放され、一緒にスピーカーの上に座った。ヤツハ顔が真っ赤になっているのはタタラ炉のせいなのか、多分恥ずかしいからだろう。そんな俺も顔が熱い…
「では、俺はそろそろ…帰りますね…」
「う、うん…あ、私の息子なら…城に一緒に来ないか?…」
「で、ですが…まだ、宿がありますから…」
「な、なら、チャックアウトしなさい!宿なんかの、防犯ではハジメが…守れないであろう!」
ヤツハ嬢がそう騒ぎ始めると、後ろから、ヤツハ嬢とそっくりな声が響く。赤い髪に、白いドクターコートをなびかせた女性
「何を言ってんだ?…姉ちゃん。うちの宿の防犯を舐めてるのか?」
ヤツハ嬢が振り返ると、ルーシー嬢が立っていた。腕を組んで、長いタバコを吸っている。ヤツハ嬢は、ルーシー嬢を見ると驚いたように目を見開いている。
「ルーシーさん。どうしたんですか?」
「いや、面白い音が聞こえたもんでちょいと遊びにきたんだけど…うちの店を舐めた発言が聞こえたもんでな?」
「え?ハジメ?…まさか…あなたの泊まってる宿って…」
ま、まさか…みたいな目を見開いて口をパクつかせるヤツハ嬢に、俺はただ苦笑する。
「そう。私の店「『グラン マイーザス』だ」
「ちなみに、俺が紹介した」」
ルーシー嬢の言葉に合わせて、またも後ろから声が聞こえる。声の正体は、ゲルグだ。ルーシー嬢は、ゲルグを見るとワナワナと震えながらゲルグを見つめている。
一方、ヤツハ嬢はゲルグを見ると、妖艶な笑みでルーシー嬢とゲルグを見比べている。
ゲルグは、ルーシー嬢をみると、頬をかるくかきながら照れ臭そうにしている…
「おひさしぶりですね。ゲルグさん!」
「ああ!久しぶりだな!お、救助の時もそうだが…お前は飛び抜けてるな。」
「ええ。飛び抜けてますよ。あ、宿ありがとうございました。良い宿でしたよ」
「だろ?俺がススめる宿なんだぞ?」
「なっ////ゲルグュ!」
「ははは!いい仲じゃないか!」
ヤツハ嬢は、再び瞬間移動してルーシー嬢の後ろに回り、耳元で話している。大人しく聞いていルーシー嬢の顔がだんだんと赤くなっている…
なんだか…居にくいので、未だに壁に縫い付けられているピオさんを救助に向かう…
「だ、大丈夫ですか?…ピオさん…」
「だ、大丈夫だ…がっはっ…」
口から血と何かの肉塊が出てくる…こりゃあ…ま、まずいだろ!
スピーカーを出し、『聖堂の鐘の音』を流そうとすると何か頭の中に砂嵐のよう雑音が響いた…
「うっ…う…うわぁあああああああ!!」
俺は頭を抑えて呻き出す。立っていられず膝から崩れ落ちた。頭の中には人の呻き声、鳴き声を混ぜ合わせて作られた音が流れる…頭が狂いそうになってくる…
「うぎぎぎああぁ!グゥ…ゲェハッ…」
そして、視界が真っ暗になった…
ピオ瞬殺のシーンは、ヤツハの実力をどうしても入れておかないと…今後に困るかと…




