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トラック12 救助活動とアップデート

長いですかね?…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音楽▼

保存数 6/10


癒しの音

 聞くものを癒す力があるメロディ。(ヒール級)


短剣の剣術(中級)

 短剣の剣術のリズム。リズムに合わせることで中級戦士の短剣の剣術が使用できる。


達人の旋律

 達人がもつ独特のメロディ。達人のように振る舞える


火のリズム(初級)

 初級魔法火のリズム。リズムに合わせることで初級魔法を使用できる 


高揚の旋律

 聞いていると段々と気分が高まるメロディ。気分が落ち込んでいる時や、盛り上がりたい時にぴったり!


波消し音撃 

 防災用として、津波時に波にあてると、打ち消す

ーーーーーーー



音楽を保存し終わったので、あたりを見回す。俺の予想だと、津波が襲てくる。案外知られていないが、湖でも地殻変動が湖底で起きれば津波になる。しかも、感覚だったけど初期微動が短かったから震源は近い。そして、ここは湖にある。一番早く、そして一番被害を受けるのはこの国だろう…

俺はあたりを見渡す。逃げている人や泣き叫んでしゃがみこんでいる人。建物が倒壊し怪我をして、助けを求めている人もいる。しかし、誰も助けていない…自分のことで精一杯みたいだ。


「うーん…高いところがいいよな…どんな音なのか若干怖いけど…お!あそこだ!それじゃあ…これを早速使いますか …」


先ほど精霊王に加護と一緒にもらった足輪に魔力を注いでいく。「天地を疾走できる」と説明にあったので飛べるとは思うが…初めてだし…できるかな…

魔力を注いですぐに、足輪が光り始めた。さらに、魔力を注いでいると光が強くなっていき、金色になった。同時に金色になると、魔力が注げなくなった。これ以上無理なようだ。それで、どうやって飛ぶんだ?飛べるのか?

軽くジャンプすると足輪が突然メラメラと発火し、足元から風が吹き上がり宙で止まる。地面のように足の裏には感触がある。風を踏んでいる?体が宙に浮いているのだが、地上と同じくバランスが取れる。前に足を踏み出せば進み、階段を上がるように足を上げれば宙を登る。

『達人の旋律』を聞きながら素早く上空に駆け上り湖を見てみる。すると、中央から国の壁をゆう越えるほどの高波が迫っていた。

俺は急いで国の中央にあるタタラ場の屋根に立つ。誰もがパニックになっていて俺に気づいていない。


「うーん…音鳴らしても、頭の中でなるだけだと意味ないか?…スピーカーか?できるか?」


スキルの『スピーカー召喚』を使ってみる。すると、頭の中に感覚的に「出せる」とわかった。試しに、一個出してみると、若干の倦怠感がする…魔力使うのか…でも、消費は少ないみたいだ。

自分の魔力の4割ほど使い、ハジメの背ほどの巨大なスピーカーを津波に対して20個だし国の壁に浮かせる。スピーカーは大きさも自分の魔力によって自由に変えられた。スピーカーを出すと同時に高波が迫っている。すでに壁の内側からでも確認できるほど近い。同時に、下から人々の声が聞こえる。


「もうダメだ…」

「な、なによ…あれ…」

「神よ…」


多くの人々が諦めたような声がする。急いで、スピーカーに意識すると、接続できた感覚が伝わる。そして、頭に『波消しの音撃』を流す!すると、頭に流れず、俺が召喚したスピーカーから大音量の音が流れた流れた。


バァンっっっっっ!!!


クラッカーを数十倍大きくしたような破裂音がスピーカから鳴り響く。

スピーカーからでた音は、空気を動かしているのか目で確認できるほどだった。音の波は空間を伝わりながら迫っていた津波当たる。すると、音が当たった場所から津波は弾け大きな飛沫となり壁の中に雨のように降り注ぐ。おおお!できたよ…でも、耳鳴りが…


「な、なに!?今の音!」

「波が!弾けた…」



多くの人が音のした方…きょろきょろと上を見上げると、俺の姿に気づいたのか俺を見上げている。そのまま並べたスピーカーを内側に向けると『癒しの音』を流す。音楽の力はただ、聞けばいいのでみんなの耳に届くように大音量で流す。地震により怪我をした人の為だ。大きな風鈴の音が、響く。

すると、見上げていた人たちが驚いた声を上げる


「この音は…なんだ…いい音だ…」

「うわぁ!傷が!治っていく!…」

「おおお!…神よぉ!…」


すると、多くの悲鳴や叫び声が歓喜の声になった。俺をみて祈る人までいるほどだ…き、気にせず、タタラ場の屋根から見渡し、地震の影響が大きかったところに向かう。どうやら、敵見櫓が倒壊したようだ。急いで空を駆けていく。

たどり着くと、東京タワーくらいの大きさの櫓が倒れている。多くの人が挟まれているようで、櫓の下から血だまりになっている。それ以外にも、近くの建物の窓ガラスが割れて落ちてきたのか血だらけの人が多くいた。


「ああ…た、助けてくれ…」

「め、目が…!み、見えない!」

「いだいよぉ…ママぁー…」


見ているのも辛くなっていくほどの大惨事だ…。俺に『癒しの音』を聞かせるが、治りが悪い。いや、治っていない…若干は良くなっているようだが…とにかく流し続ける!治療系はこれしかできないんだ…

まずは、この櫓をどうにかしないと。倒れた敵見櫓に両手を入れそのまま、『達人の旋律』を集中して聞く。そして、一気に持ち上げる!ぐう…重い!だが…持てないこともない!

ゆっくりと動き動き始め、ギリギリ持ち上がった…敵見櫓の中には人はいないので、ゆっくりと宙を登る…一歩一歩歯を食いしばって足を上げる。そのまま、登り壁を超えると、湖に落とした。櫓落とす。

すぐに、櫓があったところに戻る。すると、多くの人冷静になったのか救助活動をしていた。

救助には、まだ瓦礫などがあり奥に救助に行けないので瓦礫を撤去している。俺は先に宙を歩きながら、先に進む。すると、一本の直径五センチほどの柱が立っていた。おそらく組んでいた櫓の一部だろう…。その柱は、女性の腹に刺さっていた…一番状態が悪いと思いすぐさま近ずく。その女性をみて驚いた。昨日元気な姿をみた…リカだった。

リカは、意識はないようだが、動いている。生きている!すぐさま、スピーカーを出し『癒しの音』を流す。若干傷口が動いた…だが、まだ柱が刺さっている…このままだと、刺さったまま回復してしまう。しかし、抜いたら死んでしまうのでは?なら、治り始めたら同時に抜こう。迷ってる時間なんかない。

決めると、たくさんのスピーカーを出し、一斉に流す…すると、意識が戻ったのかゆっくりと閉じていた目を開く。


「ハ…ジメ…っち…じゃ…ん…ん!」


定まっていない目で、俺を見た後自分の状況がわかったのか、震え始めた。


「な…これ…わた…死にた…なぃ…た…たすけ…い…いや…」


「しゃべるな!!大丈夫だ!絶対助けるから!待ってろ!」


ひたすら『癒しの音』をかけ続ける…。頼む頼む!もっと治れ!もっとだ!

リカはゆっくりと、目を閉じる…


「な…いい…音…だね…歌い…たく…なっ…ち…ゃ…」


「く…くそ…」


リカの腹はゆっくりと治り始めているが、流れる血は止まらない。このままだと…

くっそそおおおおおお!!!!!


「キラーン」


星の効果音のような音が頭に響くと同時に、音楽の保存画面が出てきた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音楽▼

保存数 6/10


癒しの音 ☆

 聞くものを癒す力があるメロディ。(ヒール級)


短剣の剣術(中級)

 短剣の剣術のリズム。リズムに合わせることで中級戦士の短剣の剣術が使用できる。


達人の旋律

 達人がもつ独特のメロディ。達人のように振る舞える


火のリズム(初級)

 初級魔法火のリズム。リズムに合わせることで初級魔法を使用できる 


高揚の旋律

 聞いていると段々と気分が高まるメロディ。気分が落ち込んでいる時や、盛り上がりたい時にぴったり!


波消し音撃 

 防災用として、津波時に波にあてると、打ち消す



※"癒しの音”の使用回数が規定数を超えました。アップグレードできます。今すぐ実行しますか?Y/N

ーーーーーーー


アップグレード?…強化されるのか?…一か八か!少しでも、可能性があるなら…

画面のYを選択すると、音楽の保存画面が消えすぐにまた、出てきた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

音楽▼

保存数 6/10


聖堂の鐘の音 

 聞くものを癒す力がある鐘の音。(リザレクション級)


短剣の剣術(中級)

 短剣の剣術のリズム。リズムに合わせることで中級戦士の短剣の剣術が使用できる。


達人の旋律

 達人がもつ独特のメロディ。達人のように振る舞える


火のリズム(初級)

 初級魔法火のリズム。リズムに合わせることで初級魔法を使用できる 


高揚の旋律

 聞いていると段々と気分が高まるメロディ。気分が落ち込んでいる時や、盛り上がりたい時にぴったり!


波消し音撃 

 防災用として、津波時に波にあてると、打ち消す


ーーーーーーー

な!強化されてる!

すぐさまスピーカーを切り変えて、新しくアップグレードした『聖堂の鐘の音』を流す。『癒しの音』は、風鈴のような音だったが、『聖堂の鐘の音』は名前の通り鐘の音だ。聞いていて安心感がある。リカに聞かせると、みるから顔色が良くなり傷口が治り始める。しかし、まだ刺さったままだ…


「リカ!少し痛いかもしれないが耐えろよ!」


俺の言葉に応えないが、やるしかない。そっと刺さった柱に手をかけると、一気に垂直に抜く。抜く瞬間、歯を食いしばり身体中に力が入っていたが、抜いたと同時に、大音量で『聖堂の鐘の音』を流す。すると、みるみる傷口が治っていく。苦悶の表情が安らぎ、そっと目を閉じている。全身の力も抜けている。死んじゃいないよな?息してるし…寝ているのか?…

そっと、お姫様だっこして宙を歩き、瓦礫を撤去していた男性に近寄る。


「すまない。」


「なっ!あ!な、なんでしょうか!」


ガチガチに緊張している。明らかに年上だよな…まあ、いい…。そっと、男にリカを渡す。男はそっと、俺からリカをだっこする。


「リカを…この子を頼む。安全なところに連れて行ってくれ!」


「は、はい!命に代えても!」


男は一礼すると、そっとリカを起こさないように小走りで去っていく。よし!リカは良しとして…救助だ!

タタラ場の屋上のスピーカーは、まだ『癒しの音』だったので、『聖堂の鐘の音』に切り替える。これなら…さっきよりマシだろ…

スピーカーをそのままにして、再び宙を駆けながら他の被害が大きなところに向かう。

ちょうどギルドの近くを通り掛ると、多くの冒険者が集まり、その中央にピオさんがいた。ピオさんは、多くの冒険者に指示を出しているようだ。おそらく、救助活動の割り当てだと思う。迅速だな…


「ピオさん!」


俺はピオさんに手を振りながら、滑るようにすると降下できたのでそのまま滑っていく。ピオさんは、あたりを見渡している。あれ?気づいてない?

地面が近づくと速度を落とし着地する。空から降りてきた俺をピオさんが目を見開いて固まった。他の冒険者も同じように固まっている。俺は構わず、ピオさんに近寄る。


「こんにちは。お久しぶりです。」


「お、お前…あ!お前が、あれをやったんだろ?…」


タタラ場の屋根の上のスピーカーを指差す。おお!察しがいいですな。


「ええ。って、そんな話はどうでもいいので今は救助を!」


「ああ!そうだな!よしっお前ら!五人一組で行動しろ!回復が使えるものを一人入れて、手当たり次第救助していけ!いけっ!」


「「「「おう!」」


冒険者が返事して、散らばる前に残った魔力全てを使い、冒険者の目の前に小さなスピーカーを召喚する。


「その小さな箱を持って行ってください!その箱から流れている音楽を怪我人に聞かせれば回復魔法と同じ効果があります!」


「そ、そうか!その箱を持っていけ!おい!ハジメ!もっと出せるか?」


「ま、魔力がもうないので…」


すると、ピオがポケットに手を突っ込むと、赤色の試験管を取り出し手渡してきた。なにこれ…こわ…


「飲め!。」


「え?こ、これを?…い、いや…お腹壊しそうな色じゃないですか…」


「魔力回復薬だ。エリマキドラゴンローズの濃縮した回復薬だ…高いが…飲め!」


え?エリマキドラゴンローズ!?うまかった果物やん!ピオから試験管を受け取り飲み干す…


「う、うまい!イチゴジュース!」


「うまいって…はぁ…。回復したはずだ!早くだせ…」


確かに倦怠感がなくなっている。今度は冒険者たち全員にスピーカーをだす。冒険者たちは、スピーカーを持って走っていく。全員が受け取り、散らばっていくと残ったピオが真顔で俺に問いかけてくる。


「お前は…何もんだ?…。オーガを殺し…空を歩き…大波を弾けさせ、回復する音がなる箱を出現させる…。転生者だな?ジョブはなんだ」


「おや、さっきから口調がきついですね。確かに、転生者です。第三次ジョブですよ。」


「そうか…転生者か…。はははは!面白い!」


「我々も救助に行きましょう。」


「ああ。そうだな!行こう!」


ピオさんと、ともに救助活動を行っていく。家屋が倒壊し、閉じ込められていればすぐに冒険者が集まり瓦礫を撤去していく。

スピーカーのおかげで、回復魔法が使えない冒険者も回復させることができるようになり救助活動はスムーズに進んでいる。ギルドは避難所にしているので、女・子供にお年寄りが集まり、動ける男たちは救助だ。

大きな建物は分解したり、俺が持ち上げたりしていく。その度に、冒険者から歓声があがる…


「さあ、みなさん!冒険者の役立つところを今こそを見せてやりましょう!」


「「「「「おおおおおおおおおお!!!!」」」」」」」


日が落ち暗くなったが、1日ですべての救助は終わった。ちなみに、負傷者はいたが回復魔法などで完璧に治った。残念ながら、即死や四肢欠損などは治らなかった…だが、救った人の方が圧倒的に多かった…どうやら、下敷きになったものや閉じ込められたものも、俺の音楽が常に流れてたので回復をしていたのが助かった要因みたいだ。

救った多くの人々から、感謝の言葉を言われて照れ臭くなったが、誇らしいことなので胸を張れる。救助が終わると冒険者たちはみな、ギルドに集まっていた。俺もピオと一緒にギルドにいる。冒険者たちは、ピオに集まってくる。みな、装備に泥がついたり、血が付いている…


「お前ら。よくやってくれた!突然なことだったが、柔軟に対応できたと思う!」


「みなさん!ご苦労様でした!えー、これからも余震と呼ばれる揺れが起きるかもしれませんので備えてください。」


冒険者たちは互いに腕を組んだりして互いに褒め合っている。見ていて暑苦しい…けど、いい雰囲気だな…

なんか、互いに褒め合っている中に入りにくいので…そっと出口から出て俺はそのままホテルに向かう。

ホテルの被災は窓ガラスが割れた程度で、怪我人は居なかったようだ。カウンターには、ポーレスさんが割れた酒瓶やグラスを箒で掃いていたので、カウンターに向かう。今夜は、地震の影響なのか酔っ払いはいない。まあ、当たり前か…リカ…大丈夫かな…

ポーレスさんは俺に気付いたのか掃くのをやめ、こちらをみてくる。


「おや、英雄様ではありませんか」


「英雄って俺のことですか?」


「ええ。聞きましたよ?タタラ場のテッペンで黒い箱を出したと思うと、ものすごい音がして、 壁から見えるほどの高い波を打ち消したそうじゃないですか。ハジメ様が居なかったら、被害は大きかったでしょう。ありがとうございます。」


深々と頭をさげ感謝してくるポーレスさん…照れ臭っ!やめやめ!


「頭をあげてくださいよ!そうですけど…英雄はやめてくださいよ。そんなことより、食事できますか?お腹減っちゃって…」


「そんなことよりって…ええ。できますよ。英雄様」


ポーレスさんは、頭をあげるとめちゃくちゃスマイルだ。嫌味だな…もっと頭下げさせればよかったか?


「ったく…やめてくださいよ…はぁ…」


「冗談です。それと、お風呂の方はお湯がでますので、ご利用ください」


「お湯が出るのですか!それはよかった…」


地震は…まあ、明日になったらおちつくだろ…。晩飯を食べると、すぐに部屋に戻り風呂に入る。ちなみに、エレベーターは止まっていたので階段で登ってきた。


ちゃっぽん。


お湯に浸かりながら、今日のことを思い出す…

そういえば、『アップグレード』したが…あれは、どういうことだ?確か…音楽の神のメッセージにレベルで縛りが生まれるとか書いてあったな…。それと、関係あるのか?…わからん…。まだ情報は少ない。考えても仕方ないだろ…


風呂からでて、浴衣に着替えベッドにダイブする。


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