オマケ:メリークリスバス!!
いつもと同じように男達は集まった。ただし、いつもと違う点が1つ。集まった時間が、太陽がちょうど真上に来たときだった。
「いよいよ、だな」
カーは身体を震わせながら言った。
「ついにっ」
「なんちょ」
「温泉かのっ」
4匹は、身体をお互いにこすりつけた。
「最近寒くなってきたから、ずっと楽しみにしてたんだ」
「温泉楽しみっ」
「早くぬくぬくしちゃい」
「誰が温泉入れてくれるかの」
ピーは部屋の扉とプールを交互に顔を向けた。
「俺はマッサージのかわいこちゃんだと思う」
「ピーは髭もじゃだと思うかの」
「バーもっ」
「ぼちゅだと思う」
ラーの言葉を聞くと、カー、ピー、バーはラーの方に顔を向けた。
「ボスなわけないっ」
「ボスは1回もしたことがないじゃねぇか」
「なんでそう思うかの?」
ピーに問いかけられると、ラーはクッションの上に駆け上がった。
「ちょれは……」
「「「それは?」」」
「おちゅは、めちゅに良いところ見せたい生き物だからでちゅ」
「なるほど」
「一理あるかの」
「ラーよくわかったねっ」
みんなに褒められ、ラーは嬉しそうにクッションから転がり落ちた。
「よし、じゃあボスが来るのをみんなで待つか」
カーの言葉で、4匹は扉の近くのベンチの下でボスを待つことにした。
「おっ。これは……」
「ボスとメスの足音かの」
扉越しに聞こえてくる音に4匹は耳をすませた。
「作戦通りにやるんだよねっ」
「よちっ。行くじょ」
4匹は足音が止まると扉の前に駆け寄った。
「せーのっ」
「「「「メリークリスマス」」」」