表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仮想世界で始まる二度目の人生  作者: 鬼灯
第三層
PR
11/14

キレるシオン

《敵が出現しました》


「...雑魚敵が大量にいるだけか...」


そういうとシオンは両手に銃を召喚して一発の無駄なく撃った。


「よし、銃の腕が上がってきた。これならある程度はいけるかな。」


《ギルドにプレイヤー:カグラが参加しました》


「カグラ...?まさかアリスが勝手に入れた...?帰ったら問い詰めるか...」


その時、シオンの前方に真っ黒の謎の敵?人?が出現した。


「なんだろう...あれ...」


シオンは無意識に、催眠にかかったようにその黒い何かについて行ってしまった。







「...あれ...ここって...」


シオンが無意識的について言ってる間に、いつの間にか周りが滝、床が泉、奥に湖の神秘的な場所に辿り着いていた。

そしてシオンが追っていた黒い何かは消えていた。


”武器を置け”


何処からともなく謎の命令が来た。

そしてシオンは再び催眠にかかったかのように二丁拳銃を床に置いた。


”装備を外せ”


再び謎の命令が来た。

そしてまたシオンはそれに従いクロノギアアーマーを外した。

シオンが今装着しているのは何もない。白の下着だけである。

他の人に見られたらかなりマズい状態である。

胴体も、足も、何も着ていない。靴も履いていない。素肌たちが丸見えである。

服装は女性なら誰しもが付ける胸部にある”アレ”と、足の付け根部分に履いている”アレ”だけだ。


”湖に入れ”


更に謎の命令が来た。

当然シオンは命令に従い湖へと行った。

そこの空間にはシオンが歩くたびに裸足なので水の音がしている。


(あれ、私今何してるんだろう。何も、考えられない。)


シオンは疑問を感じたが、何も考えることができなかった。

そう、催眠にかかっているのだ。

この敵は見たものを催眠にかからせ、神秘的な空間へと連れていく。

そして装備、武器を外させ下着だけの完全無防備な状態にさせる。

なぜ完全無防備にさせるのか?

それは攻撃時に装備を着ていて耐えられたり、万が一催眠が解けた時に武器で反撃されないようにするためである。

やっていることは誰から見ても最悪で訴えられる程のことなのだが敵としては一番良い判断をしているのだ。

しかしまぁ、とても終わってる敵である。

一番良いことと言えば、この敵に遭遇するのはシオンが初めてである。

ここでシオンがこの敵を倒せば、それ以上リスポーンすることはない。

この敵は、運営側のちょっとしたイタズラなのだ。

だがシオンから見ればイタズラで済む範囲ではない。

武器を置かされ装備を外され下着だけの状態にさせられるのだ。

溜まったもんじゃない。

稀にこのゲームの運営はこういうことをする。

ハッキリ言ってクズだ。最低だ。この敵を入れた人は殺されるべきである。

ナレーターの私も言わせていただきたい。可愛いシオンちゃんの服を脱がすとか言語道断である。

即刻処刑したい。下着だけにするとかホントに終わっている。

ただまぁ裸足にしている点は評価しようじゃないか。シオンちゃんの裸足姿は悪くない。

というか良い。と、私は思っている。

ちょっと自我が出てしまったが、要約するとこの敵はクズだ。

視聴者の方にお見苦しいところを見せてしまい申し訳ない限りである。


シオンちゃんが湖に入り、座った瞬間に


《敵が出現しました》


シオンちゃんの後ろには、先ほどの黒のクズ野郎がいた。

そしてそのクズ野郎は武器を振りかぶっている。

クズ野郎は笑みを浮かべた。

シオンちゃんに対し、勝ちを確信したからだ。

だが、甘かった。


クズ野郎が武器を振り下ろす直前、シオンちゃんの催眠は解けていた。

瞬時に状況を把握し、後ろに敵がいると感知。

すぐにバックにあるスペアの銃を召喚して後ろを振り向き攻撃をガードしていたのだ。

ちなみにこの時、自身が下着であることには気づいていない。

湖に入っていることには気づいていた。


(危ない...敵に殺されかけた...)


そういえばだが、ここまでゲーム内での死を恐れる理由は、実はこのゲーム、一度死んだらアイテムを全てロストしてしまうのだ。ステータスは引き継がれるし、階層も引き継がれる。

だが今まで集めた武器や装備はロストしてしまう。

そのためプレイヤーは死を恐れるのだ。


(まずは湖から上がらないと...)


上がった時、妙な違和感に襲われた。

そう、自身が装備も着ないで裸足の状態であることに気付いたのだ。

シオンちゃんはそのことに気付いた瞬間、赤面すると同時に、この敵を絶対に殺すと決めていた。

赤面するシオンちゃんも可愛い。

というかこの敵はシオンちゃんを裸足にしてくれるところだけ見れば素晴らしい。

流石にナレーターなのでシオンちゃんに踏まれてみたいという欲望は無くそう。


(こんのクソモンスターがよ...!)


(私の武器を置かせた挙句、装備まで外させて下着だけの状態にさせるなんて...!)


(運営訴えたら勝てるんじゃないの!?)


運営を訴えようとしているシオンちゃんだが、第一優先は目の前のクソ野郎を殺すことだった。

下着だけにされた怒りに任せて凄い速度でクソ野郎の背後に回り込み、二丁拳銃を取り戻しクソ野郎をとにかく撃ちまくった。

クソ野郎のキルログが出てもなお撃ち続けた。死体撃ちである。

まぁこれはクソ野郎が悪い。


「あぁ...もう...!他の人に見られてないだけよかったと思うべきか...うぅん...」


そう言い、シオンちゃんは外された装備を拾い、着た。

この敵の敗因は、シオンちゃんを怒らせたこと、そして攻撃時に一瞬催眠が解けてしまうところだ。


こうして、シオンちゃんはキレながらも一旦戻ることにしたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ