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妖魔界  作者: 山本吉矢
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第9章 鼻

次の目標はここ、巨人の鼻。

まるで人の鼻のように高くそびえる山が一つ。

ここを登れば・・・。

いよいよ最終目的地である巨人の目が見える。

長く苦しい旅だったけど・・・。

ようやく最後が見えて来た。

だけど・・・。

ここに来てかなりの困難を目の当たりにしていた。

それは・・・。

この山は・・・。

雪山だって事。

まだふもとはいいけど・・・。

頂上辺りは思いっきり白い雪が見える。

この山はどうも人間界の影響があるらしく。

年中雪で覆われているという。

これまで極端に暑くなったり寒かったりという事は無かったから良かったのに・・・。

この服装で雪山を登れっていうのもかなり無謀なんだけど・・・。

「ためらってるのか?」

ロボが聞く

「・・・そりゃあためらうわよ。頂上が思いっきり白いじゃない・・・。かなり寒いのは確実よ」

喜々として登るっては無理だわ。

「かと言って、登らないという訳にもいかんやろ。ここに来て引き返す訳にもいかへんし」

それは言われなくても分かってる。

この妖魔界を救う為にここまで困難な道を来たのだから。

・・・でも正直あれはためらうわよ・・・。

何せこっちは何の防寒着も無い。

強い敵が待ってるというなら、まだ覚悟は出来るんだけど。

暑さ寒さというのはね・・・。

しかもさっき湖の中に飛び込んで、それほど時間は経っていない。

つまり、服は濡れたまま。

このまま登れば、風邪を引くのは間違いなさそう。

仕方ない。

「行くわよ!さっさとこんな山越しましょう」

覚悟を決めるしか無いわ。


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